全ての事象に理由があるなら
奇跡なんて起こらない
ビックバンが起こらなければ
私は地球に存在しえない
偶然の結果、私が生まれて
必然のリピートで私は死ねる
歩んだ道程が∞分の一なら
私のゴールは何分の一?
私の誕生が一分の一なら
死に行き着くのは何分の一?
☆分析・解説
子供の時からすると、道という選択肢はいくらでもある。
しかしながら振り返ると自分が通ってきた道は一本道となっています。
その成果、まるで決められた運命をとおってきたような錯覚に陥るのではないかという発想で書き始めました。
運命にも偶然にも思える人生に「偶然の誕生」と「必然の死」という生死を絡めています。
思春期特有の小難しいことを考えたくなる衝動で書いた詩といえますね。
非常にリアリスト的な詩かもしれません。
自分自身もこんがらがって書いていたのでしょう。それがまた、この詩の良さになっているのではないかと思います。
小難しいことを書こうとして記入した結果、自分自身でもわからなくなってしまった。でも必然や偶然、運命に明確な答えなんてないので、この詩のキーワードのように入り乱れることが正解だったのかもしれません。
この詩は失敗作と思っていたのですが、社会人になった今でも答えが出ないため、ある意味「未完成の完成」だったのかもしれませんね。